進行力を失ったアイマス世界のシナリオ

アイマスレイディオからの大切なお知らせ‐ニコニコ動画(ββ)

アイマスレディオが終了決定。私もしばらく前から(ネットラジオと共に)どうでもいい感がしていたので、この決定に疑問はないです。

それより気になるのは、これで千早とあずさが黄ばんだ感がすること。歳をとらないアイマス世界でもアイドルは古びて、3次元のように新旧交代が進んで行くのか、ということです。(追記:あっでも765プロアイドルの後番組が始まるんですね→「アイマスレイディオ」の後番組のうわさ - THE IDOLM@STER OFFICIAL WEB。まあそれはそれとして。)

今の流れではそうなりそうな気がします。アイマス2の内容次第ですが、キャラを変えないと目新しさが出ないとなれば、キャラが飽和してファンに飽きられやすくなろうとも、新作を出すためにそうせざるを得ないでしょう。


PSP版のシナリオは本来の765プロメンバー全員集合という結果につながりましたが、時間を戻したため、アイマス世界のストーリーから進行力が失われた感がありました。私の「どうでもいい感」は主にここから発生したと思います。

進行力とは音楽用語ですが、ここでは「続きはどうなるんだろう」と思わせるような、話をひっぱる力のことです。「アイマス世界はちょっとずつ異なる平行世界であって、今回はこういう世界を切り取りました」という見せ方もいいのですが、やはりキャラクターの成長がまったくないとなってしまうと、静止した世界に期待できるストーリーは小さなものになります。


私は「アイマス2」をやるなら、アイマス世界の時間を少し、進めるべきではないかと思っていました。例えば無印よりも半年か1年後の765プロで起こる出来事を扱うのです。現実世界よりも遅いペースで作品の時間が進むという設定は、長寿漫画や映画シリーズでおなじみの手法です。展開がゆっくりで消費者はヤキモキしますが進行力は失われません。

アイドル達はゆっくり成長し、大人の表情を見せ始めます。やよいのバストは73センチになっているかもしれません。水瀬家が破産したり、千早が海外進出したりといった展開もあっていいと思います。現765プロのメンバーを扱うシリーズでは、頑張っても春香が20歳になるあたりがゴールでしょう。ただその4年を5倍に引き延ばせば、20年続くコンテンツになります。

しかしその頃中村さんは50歳くらいになっていますから、今のようなライヴは無理でしょうし、中の人とキャラがリンクするアイマスでは、これは難しいのかもしれません。


プリキュアのように新シリーズを作っていくのか、敵キャラを変えて新作を作って行くのか、今後のシナリオに関しては徹底した議論がなされているでしょう。そしておそらくは、新キャラを出しながら微妙な交代を繰り返し、コンテンツの発展を模索する難しい方向に舵を切って行くのではないでしょうか。

私としては平行世界ではなく、あのアイドル達が成長するストーリーをもう少し見てみたいのですが。